ぼくのデジタルガジェット遍歴(2) ~ PHS & PDA
さて、前回から2000年前後の自分の歴史を振り返る記事
を書き始めたのだが今回はその第二回目、懐かしの PHS と PDA 篇。どっちも今は死語と呼ばれるにふさわしい言葉だろう。平成生まれの人には (゚Д゚)ハァ? という反応をされてしまう。令和生まれの人にはオギャーと…。
NTT DoCoMo P-in Comp@ct (2000年)
この頃は PHS と 2G 携帯電話の両方が無線通信方式のスタンダードだった。特に PHS はデジタル方式だからパソコン通信に適していたため、PC ユーザーにもてはやされていた。
自分もその例に漏れず、外出しつつネットを楽しむべく、2000年に発売されたこの「コンパクトフラッシュ」形式の PHS カードを購入した。
ただ、当時、固定回線は既に Mbps オーダーだったと思うので、それに比べて 64kbps はかなり遅いのだが、無線でどこでも比較的安定してこの速度で通信ができる、というのが魅力だった。
当時のドコモのプレスリリースが残っていた。今見ると、画期的なテクノロジーと言わんばかりの堂々たる発表だ。
SHARP Zaurus MI-E1 (2000年)
各家電メーカーは PC と並行して PDA (Personal Digital Assistant) 開発にも力を入れていた。Palm を使っていた人も多いと思う。
その中から自分が選んだのは、シャープのザウルスの新機種 MI-E1 だった。
ザウルスと言うと横型のイメージがあったが、突如出てきたメタリックシルバーの縦型端末に度肝を抜かれたのだ。
普段はタッチペンで画面を操作し、文字入力時にはカシャッと本体下部を下にずらすことでフルキーボードが使えるようになる。このギミックにも惹かれた。さらにはコンパクトフラッシュスロットが上部に付いており、PHS カードで通信できる。
電車の中でメールを読むだけなく書いたり、ウェブサイトを見たり、当時ほとんど誰もやってなかったことをやるのが楽しかった。21世紀の今では当たり前なことなのだが、今 Google Glass や Microsoft HoloLens を満員電車の中でかけている人がいる様子を思い浮かべてみれば良い。ある意味、周りから見れば変人といえなくもない。そんな様子だったろう。
変人かどうかはともかく、オチを言うと、ウェブブラウザが貧弱だったため、残念ながらネットサーフィンを楽しむのにはあまり適していなかった。それでも 2ちゃんねるを読むには十分だったので、その意味では大活躍した。
次回予告
前回の CASSIOPEIA FIVA が非力になってきた。そんな折に登場したのがハイスペックな小型ノートPC(たち)であった…。
次回をお楽しみに!